日立技術センター
各拠点のリーダーに聞く
INTERVIEW with LEADERS
-
日立技術センター
課長O.H.
日立技術センターで行っている主要な事業を教えてください。
キャッシュレス決済と車載関連システム。この2つが主な事業です。
キャッシュレス決済はずいぶん前からやっています。日立技術センターで担当しているのは「オールインワン決済端末」と呼ばれているものでクレジットカードや電子マネー、QRコード等の専用読取機を集約した端末のシステムです。以前はスーパーやコンビニのレジの横スペースに幅を大きく取って置いてあったものでしたが、どんどんコンパクトになり、その都度ソフトウェアも変わっています。車載システムは自動運転に関するシステムが多くなっています。
自動運転に関するシステムはどんな内容のものですか。
工事現場に投入される大型車両の自動運転に取り組んでいます。
少し前までは自家用車の自動運転のシステムに関わってきましたが、ある程度、形ができてしまい、あまりやることがなくなってしまった。そこで新たにオファーがあったのが大型車両の仕事でした。少し危険な場所で作業をする大型車両を無人化して遠隔でコントロールする。そんなシステムの開発をしています。具体的に言うと、大規模な鉱山における大型車両の自律制御システムのなかの車体制御に取り組んでいます。
日立技術センターならではの戦略のようなものはありますか。
要件定義やユーザインタフェース設計など上流の仕事に対応できるようシフトしています。
最近では少し外枠の仕事、最上流の要件定義やユーザインタフェース設計などのような仕事を強く求められることが多く、その領域で当社の価値を発揮できるようにしたいと考えています。作業的なものは外部に委託して完成したものをチェックするなどして、社員はお客さんとのセッションを増やし、設計や上流の仕事にシフトできるようにしています。モデリングツール等の活用により作業の半自動化も目指しており、そうした効率化も進めています。
日立技術センターの強みはどんなところにあると思いますか。
愚直にしっかりとモノづくりをする。そんな基本姿勢かもしれません。
顧客企業との信頼関係が前提としてありますが、やはり品質をよくすることを大切にして、愚直にしっかりとつくりあげるというところでしょうか。例えば決済の仕事は最初はC言語でシステムを開発していましたが、あるときAndroidの汎用ソフトに切り替わりました。当時のプロジェクトでは4社か5社、関わっていたのですが、いま結果的に残っているのは当社だけになりました。ノウハウをちゃんと蓄積していることもありますが、最後まで確りと品質を作り込み、顧客企業であるお客様が何を求めているかを理解し、つくりあげる。スタッフは本当にがんばって相当な苦労をしましたが、そんなところが評価されたのだと思います。
最近の仕事のなかで、印象に残ったものはありますか。
将来の成長が期待できる新しい領域の仕事にチャレンジしています。
どの事業も印象的ですが、最近ではごく少人数ではじめた医療機器の仕事があって、未経験の分野ながら、顧客企業にも当社のパフォーマンスを評価いただき、規模を拡大できたのが感慨深いできごとでした。あとは電気自動車を充電するEV充電器のシステムにも関わり始めました。現在の2本柱であるキャッシュレスや車載システムに加えて、新しい事業を育てていければいいなと思っています。